我々世代ではマイケル・オーウェンですが、今話題の日本のワンダーボーイはこの子。
公式発表
http://www.frontale.co.jp/info/2011/0807_1.html
以下一部転載〜
川崎フロンターレのU-10に所属していた久保建英(たけふさ)選手が2011-12シーズンからFCバルセロナの下部組織に入団することになっています。日本人選手としては初のバルセロナ所属選手となります。
久保選手の場合は日本で行われたバルサスクールキャンプで見いだされ、バルセロナが選抜チームを編成した国際大会でもMVPに選ばれる活躍をしたのが今回の入団に繋がっています。バルセロナが13才以下の選手をカタルーニャ州外から獲得することは通常はなく、特例で入団が認められたことからもその期待の高さが窺えますね。少なくとも、1シーズンで振るい落とされる多くの選手たちよりレベルが高いと判断されたのでしょう。
実際にプロの予備軍として育成される選手はその年代で「天才」と認知されている少年たちで、数年に渡って切磋琢磨する中で「成長する選手」と「伸び悩む選手」が出てきます。
■スペインでの学年の分け方
スペインでは9月にシーズンが始まり翌年の6月に終了するため、毎年6月に選手の入れ替えが行われます。
学年の区切り方は「生まれた年」ごととなり、シーズンが始まる年が基準となります。したがって2001年生まれの久保選手はアレビン(10-11才)のカテゴリーになります。
本来、バルセロナは各カテゴリーに学年が違うAとBチームしか持ちませんが(アレビンの場合はAが11才、Bが10才のチーム)、1年前にカタルーニャ州でアレビン以下の年代が11人制から7人制サッカーに改正されたため、バルセロナでもアレビンが2チームから4チームに増えています。
サッカークラブでは選手の移動が付きものですが、スペインでは8才から18才の選手でもプロと同じように1年区切りでクラブを変えることができる環境があります。「変えることができる」というと能動的ですが、シーズン終了後に戦力外通告を受けて他クラブを探さなくてはいけない状況も起こるわけです。
日本のJリーグ傘下のクラブチームでは学校教育に合わせて中学1年、高校1年で入団した選手を基本的には3年間所属させる方針が多いと思いますが、スペインでは1年単位となります。
そしてFCバルセロナの場合はどうかというと、スポルト(バルセロナのスポーツ新聞)が集計を取っておりバルセロナB(サテライト)からプレ・ベンハミン(小学低学年)まで計78選手が退団、75選手が新加入しています。ユースBに至ってはチームの半数の12人が退団しています。
当たり前ですが、バルサの一員としてチームにいても殆どゲームに出してもらえないなんて事はザラで、所属し続ける事自体が困難なんですね。
今年退団した選手の中にはヨハン・クライフの孫やバルサの元選手であるグジョンセンの息子も含まれています。
久保君には世界トップの育成組織で是非大成してもらいたいですね。
ISA